heydouga4083-409クレア麻縄で縛られ新たな快楽に浸る人妻のセックス劇場「寄り合ひ――をね……」「名前を借したんです」
赤い茅萱ちがやの霜枯れた草土手に腰掛け、桟俵さんだわらを尻しりに敷き、田へ両足を投出しながら、ある日、私は小作する人達の側に居た。その一人は学校の小使の辰さんで、一人は彼の父、一人は彼の弟だ。辰さん親子は麦畠の「サク」を掛け起していたが、私の方へ来ては休み休み種々な話をした。雨、風、日光、鳥、虫、雑草、土、気候、そういうものは無くて叶かなわぬものでありながら、又百姓が敵として戦わねば成らないものでもある。そんなことから、この辺の百姓が苦むという種々な雑草の話が出た。水沢瀉みずおもだか、えご、夜這蔓よばいづる、山牛蒡やまごぼう、つる草、蓬よもぎ、蛇苺へびいちご、あけびの蔓、がくもんじ(天王草)その他田の草取る時の邪魔ものは、私なぞの記憶しきれないほど有る。辰さんは田の中から、一塊ひとかたまりの土を取って来て、青い毛のような草の根が隠れていることを私に示した。それは「ひょうひょう草」とか言った。この人達は又、その中から種々な薬草を見分けることを知っていた。「大抵の御百姓に、この稲は何だなんて聞いても、名を知らないのが多い位に、沢山いろいろと御座います」
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