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さて、機密書類がぬすまれてから五日めの午後のことでした。ひとりの奇妙な人物が、東洋製作会社の玄関にあらわれて、相川技師長に面会を申しこみました。こんどの盗難事件について、お話したいことがあるというのです。給仕のとりついだ名刺を見ますと、「私立探偵 殿村弘三とのむらこうぞう」と印刷してあります。聞いたこともない私立探偵ですけれど、相川技師長は、ともかく会ってみることにして、その人物を会社の応接室へ案内するように命じました。
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