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「ずばっと云ってしまえば」と弥兵衛は続けていた、「おれの女房の妹を貰ってもらいたいんだ、年はちょっといってるが、縹緻きりょうもそう悪くないし、家柄は番頭で、ずっと奥勤めをしている、奥方づきでたいそうお気にいりだというから、将来なにかのときに役立つだろう、おい」弥兵衛は弁解するというより、やりこめるというふうに云った、「女房の縁で出世するような人間じゃない、などと云うつもりなら間違いだぞ、おれはそんなことはこれっぱかりも考えてはいないし、また、こう時勢が変って来た以上、出世する機会はなんによらずものにするのが本当だ」
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