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允成ただしげは才子で美丈夫びじょうふであった。安永七年三月朔さくに十五歳で渋江氏に養われて、当時儲君ちょくんであった、二つの年上の出羽守信明のぶあきらに愛せられた。養父本皓ほんこうの五十八歳で亡くなったのが、天明四年二月二十九日で、信明の襲封しゅうほうと同日である。信明はもう土佐守と称していた。主君が二十三歳、允成が二十一歳である。
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