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戦いをよそに、ただ一人この中に柴をかぶって潜ひそんでいたものらしいのである。この人は、信長の舎弟にあたる者だが、信長とは似ても似つかない「怖こわがり坊どの」であった。どうして武門になど生れたろうかと、不平ではなく、腑甲斐ふがいなき自分をつねに自分で嘆いているおひとでもある。しかし非常に気心がよく出来ている人間なので、信長も愛し、信忠もこの叔父は立てていたが、今暁以来、よほどびっくりしたものとみえ、軍中にも影も見せず声もしなかったので、いずれ逸早いちはやくどこかへ逃げたものとのみ皆思っていたらしかった。
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巨乳垂れ乳むちむち巨尻「ばかばかばか」と父は大喝した。そうして急いで室をでようとした。官兵衛が近づいて行くと、蘆の中に佇たたずんでいた敵も、すこし前へ歩み出して来た。そして相見るやいかにも昵懇じっこんそうに挨拶を交かわしていた。十年の知己ちきでもあるかのように。新聞紙の殆ど一頁ページを費した激情的な報道によって、この前代未聞の怪事件は、全国に知れ渡り、人々に絶好の話題を提供した。
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