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それから別の皿へ墨汁を溶かして、色々の墨色を作りながら、破った頁ページ文字とソックリの筆跡で十数個の屍体に関する名前、年月日、番号等を書入れて参りました……が……その中でも今の「四百十四号……七」に関する書込みは全部飛ばして、次の「四百二十三号……四」の分を記入して、一々「若林」という認印みとめいんを捺おしてしまいました。……すなわち、今しがた寝棺の中に納められたばかりの少女の変装屍体に関する記入は、かくしてこの屍体台帳から完全に追出されてしまった訳で御座います。
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