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この時五百はまだ十五歳であったから、尋常ならば女小姓おんなこしょうに取らるべきであった。それが一躍して中臈を贏かち得たのは破格である。女小姓は茶、烟草タバコ、手水ちょうずなどの用を弁ずるもので、今いう小間使こまづかいである。中臈は奥方附であると、奥方の身辺に奉仕して、種々の用事を弁ずるものである。幕府の慣例ではそれが転じて将軍附となると、妾しょうになったと見ても好いい。しかし大名の家では奥方に仕えずに殿様に仕えるというに過ぎない。祐筆は日記を附けたり、手紙を書いたりする役である。
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