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この塾の月俸は三分二朱であった。貞固のいうには、これは聊いささかの金ではあるが、矢島氏の禄を受くる周禎が当然支出すべきもので、また優善の修行中その妻鉄をも周禎があずかるが好いいといった。そしてこの二件を周禎に交渉した。周禎はひどく迷惑らしい答をしたが、後に渋りながらも承諾した。想うに上原は周禎を矢島氏の嗣となすに当って、株の売渡うりわたしのような形式を用いたのであろう。上原は渋江氏に対して余り同情を有せぬ人で、優善には屁への糟かすという渾名あだなをさえ附けていたそうである。
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