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しかし飯山地方に古めかしい宗教的の臭気においが残っていて、二十何ヵ所の寺院が仮令たとえ維持の方法に苦みながらも旧態を保存しているということは、偶然でない。私はその老僧から、飯山の古い城主の中には若くて政治的生涯を離れ、僧侶の服を纏い、一生仏教の伝道に身を委ゆだねた人のあったことを聞いた。又、白隠はくいん、恵端えたん、その他すぐれた宗教家がそこに深い歴史的の因縁を遺していることも聞いた。
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