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陸くがは母と保との浜松へ往った後のちも、亀沢町の家で長唄の師匠をしていた。この家には兵庫屋から帰った水木みきが同居していた。勝久は水木の夫であった畑中藤次郎はたなかとうじろうを頼もしくないと見定めて、まだ脩が浜松に往かぬ先に相談して、水木を手元へ連れ戻したのである。
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