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「主人筑前守には、この鳥取城のお守りを、よくこれまでお支ささえなされたと、口を極めて、われら部下の者にも、嘆賞しておられます。けれど、もはや糧道も絶え、御名分も立ったというもので、これ以上、おすがりあっても、餓死のほか途みちはございますまい。あなた方武士たちは、斬って出て、死しに様ざまもお心のまま選ぶことができましょうが、傷者、病人、また三千余の領民を共に餓死うえじにさせるは、無情の至りです。私義しぎにこだわって大義なきものです。ところで主人筑前守がお心では、わずか二人の者の生命だにお差出しあれば、全城の生命は甦よみがえる。あなたの御名誉をも十分に考慮しようと、頻しきりに安土ともお打ち合せにござりますが」
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