12年連続2桁

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12年連続2桁――W氏の手記に拠る――「隼人までがそんなことを申すのか」
しかも自分たちの見るところをもってすれば、右の問題の分堺線ぶんかいせんとても、時代の移るにつれて始終一定していたわけでもないようである。例えば天狗さまがさらって行くということは、ことに児童少年については近世に入ってから、甚だ頻繁ひんぱんに風説せられるようになったけれども、中世以前には東大寺の良弁ろうべん僧正のように、鷲わしに取られたという話の方が遙かに多く、その中にもまた稀まれには命を助かって慈悲の手に育てられ、ついには親の家へ戻ってきた者さえあるように、『今昔物語』などには語り伝えている。それから引続いてまた世上一般に、鬼が人間の子女を盗んで行くものと、思っていた時代もあったのである。
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