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十一月に入って急に寒さを増した。天長節の朝、起出して見ると、一面に霜が来ていて、桑畠も野菜畠も家々の屋根も皆な白く見渡される。裏口の柿の葉は一時に落ちて、道も埋れるばかりであった。すこしも風は無い。それでいて一葉は二葉ずつ静かに地へ下る。屋根の上の方で鳴く雀すずめも、いつもよりは高くいさましそうに聞えた。
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