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岡本况斎、名は保孝ほうこう、通称は初め勘右衛門かんえもん、後縫殿助ぬいのすけであった。拙誠堂せつせいどうの別号がある。幕府の儒員に列せられた。『荀子じゅんし』、『韓非子かんぴし』、『淮南子えなんじ』等の考証を作り、旁かたわら国典にも通じていた。明治十一年四月までながらえて、八十二歳で歿した。寛政九年の生うまれで、抽斎の生れた文化二年には僅わずかに九歳になっていたはずである。
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