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保は枳園の求もとめに応じて、新聞社に紹介し、二、三篇の文章を社に交付して置いて、十二日にまた社用を帯びて遠江国浜松に往った。然るに用事は一カ所において果すことが出来なかったので、犬居いぬいに往ゆき、掛塚かけづかから汽船豊川丸とよかわまるに乗って帰京の途に就ついた。そして航海中暴風に遭あって、下田しもだに淹留えんりゅうし、十二月十六日にようよう家に帰った。
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