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「その茫漠ぼうばくとしているところですな。たとえば春霞はるがすみのたなびいている天地のようなお寛ひろさ。そのお懐ふところのうちには海もたたえ山もそびえ野も広々とあるかのようで――また、ないかのようでもある――といったような茫漠さが」
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