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「そちに訊いたら詳くわしくわかろう。日幡の城には、中国の豪勇日幡景親かげちかが主将として坐り、その軍監ぐんかんとして、毛利元就もとなりの妾腹しょうふくのむすめ聟むこ、上原元祐もとすけが彼を扶たすけているかたちだが、一方は毛利の外戚がいせき、一方は剛骨ごうこつな勇将、こうふたりが一城にあって、折合はうまくついているかの。城兵などの評判はどうじゃ。そこらの内輪うちわを、ちと聞きたいのだが……もしそちに、日幡への義理合ぎりあいがあっては正直を語れまい。語れぬものならむりに訊こうともいわんが……どうじゃな弥九郎」
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「知らない。それがどうしたのさ」女中の語り畢おわる時、両刀を帯びた異様の男が五百らの座敷に闖入ちんにゅうして「手前てまえたちも博奕ばくちの仲間だろう、金を持っているなら、そこへ出してしまえ」といいつつ、刀とうを抜いて威嚇した。人妻梨沙悔恨の不倫妻坂本梨沙と私に指して尋ねた。あけはなした恐ろしい話を。
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