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宣長には、玉矛百首のごとき愛國吟があつて、その中に、『かしこきやすめら御國みくにはうまし國うら安の國くにのまほくに』『百八十ももやそと國はあれども日の本のこれの倭やまとにます國はあらず』『天地のそきへのきはみ覓まぎぬとも御國みくににましてよき國あらめや』等の歌がある。これ等の百首と餘り歌まで合せて、殆ど全部が古語を縱横に使つた、いはゆる古調の歌であるから、『朝日ににほふ山ざくら花』の歌のやうに分かりよくない。これもまた宣長自身さう意識して作つて居るのである。
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