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正親町おおぎまち天皇には、禅に御心みこころをよせ給うこといと深くおわした。妙心寺の愚堂など幾たびか召されて宮中の禅莚ぜんえんに参じている。従って、朝廷に奉じる禅家一般の臣節にも、武家以上かたいものがあった。わけて快川かいせんは、こんな遠隔にありながら、去年、天正九年には、畏かしこくも、正親町天皇より大通智勝国師だいつうちしょうこくしの号をいただいて、特賜とくしの天恩に感泣していた。
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