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「内通者だって、ばかなことを云うな」本能寺の空濠からぼりには、西陽にしびが赤く落ちていた。六月朔日ついたちは、一日じゅう京都もひどく照りついて、かなり深い濠の底まで、ところどころ泥の乾かわきを見せていた。「要いらざることをいう。中村、森下の両名は、寄手にとっては憎むべき者か知らぬが、わが毛利軍にとっては、またなき忠臣、その首を渡すなどということはできぬ。――できぬ相談というものじゃ」avゆりかおり無修正海から上のぼる帆柱の影。そのせはしい息をそろへ、
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