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「それさ」と今度は禿げの番である。「野添が、どうです少し持ってくれませんかと云うから、さようさ、わたしは今回はまあよしましょうと断わったのさ。ところが、まあ、そう云わずと、せめて五百株でも、実はもう貴所あなたの名前にしてあるんだからと云うのさ、面倒だからいい加減に挨拶あいさつをして置いたら先生すぐ九州へ立って行った。それから二週間ほどして社へ出ると書記が野添さんの株が大変上あがりました。五十円株が六十五円になりました。合計三万二千五百円になりましたと云うのさ」
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